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徳満 勝久

TOKUMITSU Katsuhisa


研究分野・キーワード

高分子物性

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http://www.mat.usp.ac.jp/polymer-composite/index_j.html

プロフィール

研究課題(研究概要)
環境保護とエネルギーの有効利用に資する技術開発は,今世紀最大の最重要課題であるともに人類最大のアンチテーゼでもある。特に,地球温暖化を防止するための二酸化炭素の削減や廃棄物の処理問題等, “待った!”なしの課題が既に顕在化してきている。また,産業革命以降の時代は“エネルギーの世紀”であり,蒸気機関から原子力利用を含む「高温の科学」主体の世紀であった。しかしながら,21世紀は環境保護の観点から世界的に利用が進められている液化天然ガス(LNG:-162℃)の貯蔵・輸送はもとより,次世代高速輸送手段として研究開発が行われている“リニアモーターカー”や先端医療で最近多く用いられているMRI(内部断層診察)においては,極低温エネルギーの広域的・恒常的利用無くして,その汎用化・低コスト化等の課題克服は困難である。このような意味において,21世紀は“極低温エネルギー”をシステムとして利用するための技術開発が重要であり,そしてそれをサポートするための構造材料,特に高分子系材料の利点(軽量・易成型性・低コスト性等) を活かした “高性能極低温用高分子構造材料”の開発が必要不可欠である。このような背景の下,私は『環境とエネルギー』をキーワードとして,高分子科学・材料物性の観点から新しい機能を有する材料開発を支援する基礎研究,更には既存材料の有効利用・リサイクルをより推し進めるための応用研究等を行っており,いかなる環境下においても高分子系材料の特性を最大限に発揮させるための要素研究に主眼をおいて研究を行っている。

研究業績等(概要)
○ 極低温用高分子系材料の基礎研究
リニアモーターカーや医療用MRIでは極低温の超伝導システムが必要であり,また液化天然ガス (LNG:-162℃) の輸送にも極低温用材料が用いられている。そこで,従来の高分子材料における低温脆性を改善し,極低温域でも構造材料としての特性を満足できる高分子系材料の創製が望まれている。そこで,極低温用高分子系材料の一つとして,超高分子量ポリエチレンやカルドポリマーと呼ばれるユニークな分子構造を有する高分子材料を中心に研究を行っており,現在までに化学構造の違いによる分子運動性への影響,および低温域での機械的物性との相関性等について明らかにしてきた。
○ 相溶化剤を用いた高分子ブレンド化技術の研究
一般廃棄物における包装容器廃棄物の内,プラスチック系材料の占める割合(容積比)は4割にも達し,廃棄物最終処分場の残余容量・残余年数及び処理方法(ダイオキシン等の発生)の問題と相まって重要な環境問題の一つに位置付けられている。そこで我々は,年間使用量の多いポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)に着目し, “一般家庭で不要となったPEとPPの新規リサイクル技術”についての研究を行ってきた。その結果,廃PE/PP単独系では“直ぐに壊れる(脆性的)”であるのに対し,ある種の相溶化剤を添加(5wt%以下)することにより当該リサイクル材料の機械的強度が著しく向上できることを見出し,商品化可能な 『リサイクル・プランター』を製造することに成功した。現在, 製造したプランターを緑化・環境美化商品として地域の企業,NPOと協力しながら広く普及すべく活動を実施している。また,このような取り組みが評価され,平成18年3月に実施された「第一回まるエコ発見!たたえあう交流会」において“まるエコ奨励賞”を受賞し,滋賀県知事から表彰頂いた。
○ 高分子電解質型燃料電池における電極材料および高分子電解質膜の基礎研究
高分子電解質型燃料電池(PEFC)は電気自動車電源として注目されているが,反応律則の一つである酸素還元反応に与える電極触媒粒子径の影響を検討した。回転円盤電極(RDE)測定,小型燃料電池試験セル測定結果より,酸素還元反応の限界電流値は触媒単位重量当たりの電流値によりほぼ同じ値を示し,他の研究者らが報告しているような白金触媒の粒子径には影響されないことを明らかにした。また,電解質膜として用いられているナフィオン膜R中に存在する“水”の挙動を動的粘弾性測定により解析し,-120℃付近の分子運動性(分散ピーク)とイオン伝導性に正の相関があることを明らかにした。

出身大学院 【 表示 / 非表示

  • 京都大学  工学研究科  高分子化学  修士課程  1998年03月

学内職務経歴 【 表示 / 非表示

  • 滋賀県立大学  工学部  材料科学科  准教授   2007年04月  - 2013年03月

  • 滋賀県立大学  工学部  材料科学科  助教授   2006年04月  - 2007年03月

  • 滋賀県立大学  工学部  材料科学科  講師   2001年04月  - 2006年03月

所属学会 【 表示 / 非表示

  • 高分子学会  

  • 日本材料学会  編集委員、高分子材料部門幹事

  • 日本プラスチック成形加工学会  関西支部運営委員

  • マテリアルライフ学会  常任理事・副会長・論文審査委員長

研究分野(科研費分類) 【 表示 / 非表示

  • 高分子化学

 

研究テーマ 【 表示 / 非表示

  • 高分子固体電解質膜の物性研究

  • 超音波を用いた高分子構造解析

    超音波,高分子構造

  • 高分子固体電解質膜の機械的特性に関する研究

    高分子固体電解質膜,燃料電池

  • 低温における高分子物性に関する研究

    低温,動的粘弾性

論文 【 表示 / 非表示

  • カルド修飾CNF/PLAコンポジット材料の力学的・熱的物性評価研究

    寺倉弘祐,徳満勝久,山田昌宏,杉本雅行

     日本レオロジー学会誌  44 (1)   39  - 45  2016年01月

    単著  

  • ポリシラン添加によるPP/nano-Sio2複合材料の物性改質効果に関する研究

    福井雄哉,竹下宏樹,山下義裕,徳満勝久,福西佐季子,高野一史,伊藤賢志

     材料試験技術  60 (3)   152  - 158  2015年07月

    共著  

  • カルド系材料添加ポリ乳酸の結晶化挙動に関する研究

    徳満勝久,松浦拓也,川崎真一,田代孝二

     材料  64 (1)   1  - 6  2015年01月

    共著  共同(主担当)

  • Influence of Electron Beam Irradiation on the Mechanical and Thermal Properties of Polypropylene/Polyamide6 Blends

    Shigeya Nakamura, Katsuhisa Tokumitsu, Tohru Yamaguchi

     Journal of Applied Polymer Science  130 (6)   4318  - 4326  2013年12月

    共著  

  • A Study on the Mechanical Properties of Poly(Butylene Terephthalete) Containing Some Elastomer Additives with Reactive Compatibilizers

    Katsuhisa Tokumitsu, Ken-ichi Nishizaka

    日本レオロジー学会   Nihon Reoroji Gakkaishi (Journal of the Society of Rheology, Japan)  41 (3)   145  - 150  2013年06月

    共著  共同(主担当)

  • Physical characteristics of the electrospun nanofiber consisting of the blends of conductive polymer and aromatic polymer

     Yamashita Yoshihiro, Tanaka Daiki, Tokumitsu Katsuhisa, Kikuchi Kenji, Tashiro Kouji,

    日本繊維機械学会  Journal of Textile Engineering  59 (2)   25  - 35  2013年05月

    共著  共同(副担当)

  • Influence of Electron Beam Irradiation on the Mechanical and Thermal Properties of Polypropylene/Polyamide6 Blends

     Shigeya Nakamura, Katsuhisa Tokumitsu, Tohru Yamaguchi,

    Wiley Periodicals, Inc.  Journal of Applied Polymer Science    2013年04月

    共著  共同(副担当)

  • Fabrication and characterization of polysilane: PCBM bulk heterojunction solar cells

     Kazumi Yoshida, Takeo Oku, Atsushi Suzuki, Tsuyoshi Akiyama, Katsuhisa Tokumitsu, Mika, Nakamura, Masahiro Yamada

     Cent. Eur. J. Eng.  3 (2)   165  - 169  2013年04月

    共著  共同(副担当)

  • Microstructures and Photovoltaic Properties of Polysilane-Based Solar Cells

     Takeo Oku, Junya Nakagawa, Makoto Iwase, Atsushi Kawashima, Kazumi Yoshida, Atsushi Suzuki, Tsuyoshi Akiyama, Katsuhisa Tokumitsu, Masahiro Yamada, and Mika Nakamura

    The Japan Society of Applied Physics  Jpn. J. Appl. Phys  52    2013年03月

    共著  共同(副担当)

  • RP法を用いたPP/PA6/マレイン酸変性PP複合材料の力学的性質に関する研究

     中村重哉, 岡一喜,徳満勝久,山下義裕,菊地憲次,神澤岳史

    日本材料学会  材料  62 (1)   1  - 7  2013年01月

    共著  共同(副担当)

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著書 【 表示 / 非表示

  • 「ポリプロピレンの改質と新しい応用」

    徳満勝久 他

    ㈱技術情報協会  2016年10月

    単行本(学術書)  共著

  • 「シランカップリング剤の調整・処理条件 事例集」

    徳満勝久 他

    ㈱技術情報協会  2016年04月

    単行本(学術書)  共著

  • Structure and properties of polyolefins

    K. Tokumitsu et al

    Transworld Research Network  2013年04月

    単行本(学術書)  共著

  • 「フィルム成形・加工とトラブル対策-プロセス改善・条件設定便覧-」

    徳満勝久 他

    ㈱技術情報協会  2013年04月

    単行本(学術書)  共著

  • ナノポリマーアロイの相容化と混練条件の最適化

    徳満勝久 他

    ㈱技術情報協会  2010年04月

    単行本(学術書)  共著

  • ナノマテリアルの最新技術

    徳満勝久 他

    ㈱シーエムシー出版  2001年04月

    単行本(学術書)  共著

  • Polymeric Materials Encyclopedia

    A. Tanaka, K. Tokumitsu, C. Yamaguchi

    CRC Press  1996年04月

    事典・辞書  共著

総説・解説記事 【 表示 / 非表示

  • 低温環境における高分子材料

    徳満勝久

     成形加工  27 (1)   12  - 16  2014年12月

     単著  

  • 産官学連携による廃プラスチック再生利用技術の開発と“リサイクルプランター”の商品化-大学における「学生力」の活用について-

    徳満勝久

     繊維と工業  70 (4)   118  - 121  2014年04月

     単著  

  • 廃プラスチックの物性改良技術と地産地消

    徳満勝久

     染色研究  57 (3)   76  - 80  2013年12月

     単著  

  • ポリ乳酸系リアクティブブレンドの一次構造が材料特性に及ぼす影響

    神澤岳史,徳満勝久,井上貴博,中山敦好

     成形加工  24 (7)   308  - 313  2012年07月

     共著  

  • ポリシラン添加によるポリオレフィン材料の物性改質効果について

    徳満勝久 他

     マテリアルライフ学会特集号  24 (2)   56  - 59  2012年05月

     共著  

  • 廃プラスチックの物性改良技術と地産地消への取り組み

    徳満勝久

     日本プラスチック工業連盟「プラスチックス」  62 (2)   29  - 33  2011年03月

     単著  

  • RP法を用いたPP/PA6/マレイン酸変性PP複合材料の力学的性質に関する研究

    神澤岳史,徳満勝久

     成形加工  21 (8)   469  - 473  2009年08月

     共著  

  • ポリシランを用いたポリエチレン系材料の融着特性

    徳満勝久

     接着  50 (2)   33  - 38  2006年02月

     単著  

  • クライオジェニック高分子材料-カルド型高分子-

    田中皓,徳満勝久

     高分子  51   880  - 884  2002年04月

     共著  

  • リチウムイオン電池用炭素材の粉体から見た電極特性について

    徳満勝久,嘉数隆敬

     粉体加工学会誌「粉体と工業」  32 (12)   52  - 60  2000年04月

     共著  共同(主担当)

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受賞学術賞 【 表示 / 非表示

  • 第15回CERI最優秀発表論文賞

       国内学会・会議・シンポジウム等の賞  一般財団法人化学物質評価研究機構  共同(主担当)  2014年12月

研究シーズ 【 表示 / 非表示

  • 極低温からエネルギー貯蔵用材料,更にはポリオレフィンを始めとする各種高分子材料の物性改質技術に関する研究

 

競争的資金(科学研究費補助金・振興調整費・JSPS等) 【 表示 / 非表示

  • ポリシラン(PSi)と各種高分子/複合材料の特異的な相互作用発現メカニズムの研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究C)   2013年04月  - 2017年03月

 

学部講義等担当 【 表示 / 非表示

  • 定量・機器分析および同実験

  • 高分子物性

  • 反応速度論

  • 機器分析Ⅱ

  • 機器分析Ⅰ

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